飯館村支局長の菅野大輝くんがなかなか放射線の除染がすすまない
ふるさと飯館村の現状を伝えてくれました。
3/11 キッズ フォト ジャーナル事務局

川俣町山木屋地区を撮りました。
山木屋地区は、福島県が主体となって除染を進めています。山木屋地区は山、農地から除染を進めています。
しかし、僕が住んでいた飯舘村は、国が主体となって宅地の周りから除染を進めています。まだ除染の結果が出ていませんが、飯舘村の住民からは、「山、農地を先に除染した方がいいのではないか」と言う声が上がりました。
飯舘村は山水、地下水を使っている家がたくさんあります。また放射能は高いところから、低いところに流れると聞いています。なので、宅地の周りの除染は、もちろん大切ですが、山、農地を先に除染した方がよいのではないかと思います。

川俣町山木屋地区の写真です。
農地の除染が終わった家は、宅地の周りの除染が始まっていました。
そのなかでも、屋根の除染は困難です。屋根が瓦の場合1枚1枚手で拭いて除染をします。このような除染しかできません。本当に放射能が取れるのか 、除染しても効果が無いのではないかと心配です。

飯舘村の除染の場所で青いテープが貼ってあるところがあったので気になり撮りました。じいちゃんに聞いてみると、「除染してもらいたくないとろには、テープ貼るんだ」と言ってました。震災前は手入れをしていた思いでのある庭を、除染で壊したくないんだと思いました。

震災から4年目の夏を迎えました。
全く除染が進みません。飯舘村は平成28年に帰村宣言をする予定です。
平成28年まで除染が完了するかわかりません。今まで計画通りに進まないことが、多々ありました。
計画通りに除染が進むことを願いたいです。

飯舘村の写真です。
2時間ほど前は、霧がかかっていませんでしたが、
やませで、午後の2時頃気温が、18度までさがりました。
肌寒い空気でした。福島市では夏経験できないような天候でした。
こういった天候もこれから、除染作業に影響してくるかもしれません。



僕たちの地区は、4つのエリアに分けて除染を始めます。
僕の家は今年の10月頃に、除染が始まります。
すでに除染が始まっている家があったので、撮りました。
写真を撮らせてもらった家の人に聞いてみると、「家の周りで1ヶ月 、家で1ヶ月かかる」といっていました。
一次保管場所ということで、同じ敷地内に除染した土嚢が積んでありました。
僕の家は9月~10月ごろ始まるので、12月頃までかかると、雪が降ってきて、除染が出来るのか心配です。
菅野大輝 飯舘村支局 (16才)