TBS取材について / 佐可野未来(3/11 キッズ フォト ジャーナルOG)

 みなさんこんにちは。3/11 Kids' Photo Journal ( KPJ ) OG の佐可野未来です。

今日から、KPJの広報担当として、ブログをあげていくことになりました。よろしくお願いいたします。

私のことを知っている方もいらっしゃるかもしれませんが、自己紹介をさせていただきます!

 

佐可野未来(18)岩手県盛岡市出身。小学校入学と共に宮古市赤前へ移住し、小学6年の時に震災を経験しました。

震災の津波で家は全壊、その後は母校の赤前小学校の校庭に建つ仮設住宅で中学高校の6年間を過ごしました。

KPJでは、中学1年から中学3年まで活動しました。高校を今年の3月に卒業し、現在は岩手から上京し、KPJでの活動を休止してからも趣味の1つであった、写真をもっと深く学び、生活に生かすため「3/11 Kids' Photo Journal」代表の後藤さんの元でインターンをしています。

 

 今回私は、「震災特番報道インタビューから5年後のいま」ということでTBSのほうからインタビューを受けました。

最初この話をいただいたとき、私には不安な気持ちが出てきました。その理由は、5年前と比べて毎日震災を考える回数が減ったこと、いま私の口から何を伝えられるかがわからなかったからです。そんな私の様子を見かねたTBSの方が「いつもどおりで大丈夫だよ」と笑顔でお声をかけてくださったおかげで私らしく気楽にインタビューに臨むことができました。

 私自身、5年前インタビューを受けたことをあまりはっきりと覚えていません。しかしTBSの方は私のことを覚えていてくださり、「大きくなったね」や「大人になったね」と仰ってくださいました。家族でもない自分のことをしっかりと覚えてくださっていることが赤前の地域のコミュニティを私に思い出させてくれました。

 インタビューは、2ヶ月ほど前まで住んでいた赤前小学校の校庭で行われました。私自身もう駅の周辺に引っ越してしまったので、赤前に行くのは、おばあちゃんの家に行く時くらいの頻度になっていました。

 私が2ヶ月ほど前まで住んでいた仮設住宅はすでに取り壊され、そこには5年前までの当たり前の光景がありました。

しかし、その光景に私は違和感を感じてしまうのです。そんな気持ちになるたび、私の心はなぜか罪悪感でいっぱいになります。

小学生のころよく遊び、私が大好きだった校庭をいまの小学生に与えることができなかった悔しさも同時に沸いてきます。

仕方がないことだけれど悔しい。とてももどかしい気持ちになったのが本音です。

 インタビューでは最近見ることも少なくなった赤前の海を見て「嫌いだけど好き」という感情が浮かんできました。

わたしたちのすべてを奪い大切なものを壊した海。とても憎い。だけれどずっと赤前で過ごしてきたからこそ海を嫌いにもなれないのです。ではなぜ嫌いになれないのか。それは海のある生活が当たり前だったから、私たちの誇りだったからだと思います。

奪われてしまったものや無くしてしまったものは、もう戻ってこなくて、帰ってくることも無い。その現実がとても悔しいです。

だけど、私の中で赤前の海が誇りであることは変わっていません。私の青春時代はすべてあの校庭に詰まっています。

今回のインタビューを通して、大切なもの、これからもずっと大切にしたいものを思い出すことができました。

 そして、私への取材はもうひとつ。高校の卒業式にも密着していただきました。私の高校の卒業式にカメラが入ることなんてなかなか無いのでとても恥ずかしく、貴重な経験をさせていただきました。だいすきな友達、先生、そして家族との別れはとても寂しいものです。また、私は3月3日には上京する予定だったのでみんなよりも早く地元を離れなくてはならず、ますます悲しさでいっぱいでした。3年間辛いことも楽しいこともたくさんありました。だけれど私はこの高校生活で私らしさや個性を光らせることができたと思います。いま、この文章を書いている場所は東京。岩手の食材を街で見かけると嬉しくなったり、誇らしくなったりもします。いま私は幸せです。人生は一度きり。たくさんのことに挑戦し私らしく生きていきたいです。

 

佐可野未来(18) 3/11 キッズ フォト ジャーナル 広報担当

 

 

 

3/11 キッズ フォト ジャーナル事務局より:

3月11日(土)午後2時からTBSで放送される番組「3.11 7年目の真実」の中で、佐可野未来さんをはじめとしたキッズ フォト ジャーナルの記者と元記者の3人が取り上げられます。是非ご覧ください。

http://www.tbs.co.jp/tv/20170311_413C.html